Lou Reed(ルー・リード)『The Blue Mask』のレビューでも触れましたが、
ジュリアン・シュナーベル監督作品、映画『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』が
渋谷シネクイントでレイトショー公開中。
コレは観なきゃ!ってことで、華の金曜日、一人さびしく行ってきました。
映画『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』の話の前に
アルバム『Berlin』について少し触れておきます。
| ベルリン | |
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(Lady Day:Live at 1974)
『Berlin』はルー・リードが1973年に発表した、通算3枚目のソロアルバム。
ルー・リードの「映画を観るかのごとくアルバムを聴いて欲しい」というコンセプトの元、
東西に分割されたベルリンを舞台に娼婦キャロラインとアメリカ人男性ジム。
そして、ジムに思いをよせる“俺”との愛憎劇をロックオペラに仕上げた
コンセプト・アルバム。
ドラッグ、ドメスティック・バイオレンス、同性愛、死など鮮烈なテーマを
オーケストレイションされた荘厳なサウンドに乗せて歌い上げ、
当時の批評家からは絶賛をもって迎えられ、今なおルー・リードの最高傑作と
評されるアルバムです。
しかし、商業的にはほとんど振るわず、以降ルー・リードは
『Berlin』の楽曲を全曲演奏することを封印します。
映画『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』は
2006年12月ブルックリンで5日間に渡り、33年間の沈黙を破ってルー・リードが
アルバム『Berlin』の初演を行った模様を
『バスキア』、『潜水服は蝶の夢を見る』の監督ジュリアン・シュナーベルが
フィルムに収めたものです。
というわけで、ルー・リードをこよなく愛する私としては、
作品こそ観た事ないものの、『潜水服は蝶の夢を見る』で
注目を集めたジュリアン・シュナーベルがルー・リードの、
しかも、あの『Berlin』のライブを映画化したということで、
かなりの期待を持って映画館に脚を運んだわですが。。。。
映画の感想としては、かなり。いや、相当「良かった」
今年に入って、初めて劇場で映画を鑑賞したのですが、
イキナリ本年度No1の映画に出会ったしまった感じです。
映画内容は、ライブの映像の合間に、ジュリアン・シュナーベルが撮影した
オリジナルのイメージショットが挿入されていくのですが、
ライブの映像も、イメージショットもすばらしくイイ!
ニューヨーク派の映画監督らしい、乾いた、ドキュメンタリー映像を思わせる
画作りなのですが、それがルー・リードのサウンドとこの上なくマッチしている。
いや、イメージショットが挿入しているとは言え、
ただ、ライブの模様を映像化しているだけなのに、
実際のライブに迫る、いや、ライブとは又違った迫力を
生み出している所がスゴイ!
後はとにかく、“音”がイイ!
で、当のルー・リードの演奏はといえば、これも素晴らしいの一言。
アルバム同様オーケストレイションされたステージとは言え、アルバムより
ソリッドでタイトになった演奏は、21世紀版の『Berlin』として
再リリースして欲しい程。
とにかく、60歳を過ぎたルー・リードの、
「枯れた凄み」に溢れたヴォーカルは特筆ものでした。
とにかくライブ映画として至高に完成度。
上映中は映像内の観客につられて何度も拍手しそうになりました(笑)。
ちなみに、私が観にいった日は、上映に先立ち、
ミュージシャン・百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)と
音楽評論家・小野寺大のトークショーがありました。
その中で、百々和宏が
「ヴェルベット時代や、他のルー・リードのアルバムの様に
ソリッドなギターサウンドが好きで、デコレイションされすぎた『Berlin』の
サウンドにはピンと来なかったが、この映画を観て目から鱗が落ちた」
といった内容の発言をしていたのすが、全く同感。
観終わった後、私も同じ様な感想を持ちました。
つまり、アルバム『Berlin』はその背景にある壮絶なストーリーを理解できてこそ
その楽曲の素晴らしさが理解できるというもの
映画『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』はその魅力を
余す所なく伝えてくれます。
う~む。ジュリアン・シュナーベル、映画監督としてノーマークだったのですが、
他の作品も観たくなりました。
『潜水服は蝶の夢を見る』も見ておけばヨカッタ。こに関してはDVD化に期待しましょう。
余談ですが、ジュリアン・シュナーベルは画家としても有名。
何度か実物を観た事あります。
DVD化といえば、この『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』は
間違いなく買うでしょう。
ついでに、サウンドトラックとして、是非この演奏をリリースして欲しい。
『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』にちいて最後に一言。
久々に映画で興奮する事ができました。絶対オススメです。



コンセプトアルバムとしては最高だと。
