Lou Reed(ルー・リード)は私が最も敬愛するアーティストの一人。
数ある名曲、名盤を発表しているLou Reed(ルー・リード)の中で、
私が最も愛聴しているのが、今回紹介する『The Blue Mask』。
もう、20年も聴きこんでいるアルバムです。
そして、初めてルー・リードを聴くという人に是非オススメしたいアルバムです。
| The Blue Mask | |
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(『My House』)
ルー・リードというアーティストは、洋楽を少し聴きこむと
必ずその名前を耳にするかと思います。
あの、The Velvet Underground(ザ・ヴェルベット・アンダーグラウンド)の
フロントマンとして、
ニューヨークアンダーグランドの大御所として、
『Walk On The Wild Side』などの名曲を生み出したアーティストとして、
後のパンク/オルタナティブロックの原点として。。。。
常にシーンと一線を画す、独自の路線を歩み続けながらも
ルー・リードが音楽シーン与えた影響は図りしれません。
この『The Blue Mask』はルー・リードの通算12枚目のソロアルバム、1982年発表。
発表当時、セールスこそ芳しくなかったものの、後にルー・リードのキャリアの中で
重要な位置を占める名盤と評価される傑作です。
ザ・ヴェルベット・アンダーグラウンド脱退後、『Walk On The Wild Side』の
スマッシュヒットや、重厚な楽曲と物語性でロック史に残る
傑作アルバム『Berlin』の発表などの華々しいキャリアを築き、
ニューヨークアンダーグラウンドシーンに留まらず、
デヴィッド・ボウイを始め多くのアーティストに、多大な影響を与えたルー・リード。
一方、ドラッグや同性愛など“アンダーグラウンドの帝王”としての
イメージや、コマーシャリズムへの反発などから
1970年代中盤から後半にかけて、ルー・リードは非常に疲弊していたと言われています。
ギターのノイズだけで構成され、音楽としても商業的にも失敗と評価された
『Metal Machine Music』の発表や、AORへの傾倒など、
確かに「迷走」ともとれる歩みをこの頃のルー・リードはしています。
この『The Blue Mask』はルー・リードが原点回帰を目指し、
さらには、ドラッグを絶ち、女性との結婚を経て生まれたアルバム。
シンプルかつ味わい深いギターロックアルバムとして
極めて高い完成度を誇ってます。
ギター、ベース、ドラムスというシンプルな4ピースバンドでスタジオライブに
近い一発収録されたサウンドは、骨太ながらも透明感に充ち、常に緊張感溢れています。
まさしく、“限りなく透明近いブルー”といったところでしょうか?
そんなバックサウンドとルー・リードの語りかけるようなヴォーカルが非常にマッチし、
楽曲全般に深い奥行きを与えています。
しっとりと慈しむかのように始まる。1曲目の『My House』と2曲目『Women』。
人間の持つ狂気と暴力性を曝け出したかのような
激しさのタイトルナンバー『The Blue Mask』。
オカマの様な歌声で「普通の男」と歌うユーモア溢れた『Average Guy』。
そして、ラストを飾るのが、妻の名を歌い上げる心に染みるバラード『Heavenly Arms』。
例を挙げればキリがないほど、どの楽曲も完成度が高い。
光の影、癒しと覚醒、動と静が激しく交差するサウンドは
美しく、優しく、スリリングなまでの緊張感に溢れています。
特筆すべきは、ルー・リードをして「クレイジー」と言わしめたロバート・クインのギター。
ルー・リードのギターとの壮絶なぶつかり合いには息が詰まります。
それが、最高潮に達したのがタイトルナンバーの『The Blue Mask』。
個人的にRobert Quineを始め、この時のバンドメンバーがルー・リードにとっての
ベストメンバーであると確信しています。
深く、優しく、そしてスリリングな『The Blue Mask』。
そのサウンドはザ・ヴェルベット・アンダーグラウンドの全盛期を彷彿させます。
まさしく、ルー・リードの“原点”とも言えるサウンド。
そして、このサウンドが後の『New York』始め、シンプルながらも詩的で深い
ルー・リードサウンドへの繋がっていきます。
記事の冒頭で、初めてルー・リードにオススメすると書きましたが、
私のルー・リード原体験がこのアルバムだったからです。
かつて体験した事ないほど、奥が深く緊張感溢れたサウンドに
自分にとってのロックの原点を見たほど当時は衝撃を受けました。
そして、今だ人生の伴侶として、時に癒しを、時に覚醒を求めこのアルバムを聴きます。
初めてルー・リード聴く人にも、
そしてルー・リードを愛してやまない人にも
是非聴いていただきたいアルバムです。
追記
今、映画『Lou Reed`s BERLIN(ルー・リード/ベルリン)』が公開中!
今週末観にいって、このブログでレビューしたいと思います。




