Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリペッパーズ)はここ最近よく聴くバンドですが、
U2とは別の意味で、あまりにも偉大(?)過ぎて、
このブログで取り上げるのを躊躇してました。
それでも、80年代後半から、現在にいたるまでのロックを語る上で、
無視できないバンドなので、敢えて取り上げて見た次第です。
今回レビューするのは、89年発表発表の『Mother's Milk』(邦題:母乳)。
| Mother's Milk | |
![]() | Red Hot Chili Peppers Capitol 2003-01-17 売り上げランキング : 46288 おすすめ平均 ![]() EMI時代の締めくくり 最も元気な頃 世界最強バンドの一番元気だった頃Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(『Knock Me Down』)
Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリペッパーズ)については、
もはや説明不要でしょう。
この『Mother's Milk』は、次作の『Blood Sugar Sex Magik』と並んで
初期のレッド・ホット・チリペッパーズの最高傑作と評され、
人によっては、No1に押すアルバム。
かくいう私も数あるレッド・ホット・チリペッパーズの中では
一番好きな部類に入るアルバムです。
一度は手に入れ、手放し、そして又、最入手。
さらには、itune Storeでリマスター版を購入して、音質がかなり向上されたものを
聴くに至り、ちゃんと評価してみたくなりました。
ヘヴィ・ロックからジャズ・ボサノバと銘打ったこのブログの音楽レビューですが、
どうしても、原体験である80年代ロック(特にUKロック)が主流になってしまいます。
そういう私にとっては、
80年代後半から90年代にかけては、ロック空白の時代でした。
この記事の冒頭に「レッド・ホット・チリペッパーズはここ最近よく聴くバンド」と
書きましたが、レッド・ホット・チリペッパーズが80年代末に登場した当時は、
「カッコイイけど夢中になれないバンド」という評価でした。
自分としては、80年代初頭のUKロック独特の重々しさにどっぷりハマっていただけに、
P-ファンクに対するオマージュも、ラップも奔放なプレイスタイルも、
ノリ重視のその場イキオイという印象しかもてませんでした。
パンクで育った自分とっては、今更、「悪ガキロック」になんて
夢中なれないといったところでしょうか?
むしろ、
その後登場するRage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)の、
一本芯の通った真摯さに強く惹かれ、レッド・ホット・チリペッパーズに関しては、
あまり聴き込まないうちに、『Blood Sugar Sex Magik』を残して、
ほとんどのアルバムを手放してしまいました。
そんな具合に自分にとって90年代は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン以外に
ロックはほとんど聴かなくなり、ジャズや、ファンクなど白人以外の
音楽に傾倒するわけですが、今から思えば、幸運な出会いを
先送りにするわけですから、ある意味、私の方が
“ガキ”だったとしか言いようがありません。
そんな私がレッド・ホット・チリペッパーズを素直に受け入れられるようになったのは、
30も半ば過ぎてから。
そして、追体験としてまず最初に再会したのが、この『Mother's Milk』でした。
で、改めて聴いてみると掛け値なしでカッコイイ!
ファンク、パンク、HIP-HOP、メタルと奔放かつ縦横無尽に駆け巡るサウンド。
ロックの暴力性とファンクのいなたさが見事なまでに融合している。
オープニングナンバーの『Good Time Boys』の
腰にクるファンキーリズムとソリッドなギターリフ。
Stevie Wonderの名曲『Higher Ground』を
見事なまでのロック・ファンクに仕上げた2曲目。
文句なしにイカシテル、4曲目の『Knock Me Down』
畳み掛ける様なグルーヴにただ諸手を挙げるだけ。
ジャケットアートもセクシー! いや、マジでイイ女ですなこの女性。
あぁ、悪かったよ、アンタらを単なる悪ガキだなんて言って。
アンタら最高だよ!
って言うか、悪ガキ上等ジャン!!
セックスもケンカも、イタズラも、そしてロックも楽しんでナンボ!
俺もムチャクチャヤリテ~ッ!
当時の心境を語るとこんな感じでしょうか。。。
さて、『Mother's Milk』と劇的に再会してから、改めてレッド・ホット・チリペッパーズを
聴き漁る様になるわけですが、一貫して“ロック”であり続ける彼らの姿勢に
ただ、脱帽するばかりです。
『Californication』以降のメロウなギター・ロックサウンドも、
最近のいい具合に枯れたロックサウンドもイイ!
何よりも、レッド・ホット・チリペッパーズがイケてる(死語)のは
ほとんど悪ガキのまんまオッサンになってる所。
それも、“チョイ悪オヤジ”なんて中途半端な存在でなくて
ほんと、ただの悪ガキがそのままオッサンになったような。
いや居るでしょ、日本でも、大阪のミ●ミとかその辺に。
多分、そんなオッサンとほとんど同じレベル。
そんなオッサンが、とことんヤンチャな頃に発表したのが、『Mother's Milk』。
オッサンになって、「悪ガキ」のカッコよさに改めて気づいた時によく効く処方箋。
四の五の言わずにとにかく聴け!って感じです。




