Rage Against The Machine(レイジ・アゲンインスト・ザ・マシーン)以降、
彼らのスピリットを継承するバンドとして多くの人が挙げるのが、
System Of A Down(システム・オブ・ア・ダウン)でしょう。
私自身、それほど聴きこんでいるわけではありませんが、
ポスト:レイジ・アゲンインスト・ザ・マシーンといわれながらも、
唯一無比とも言える独自のスタイルを確立し、ヘヴィ・ロックシーンの
中心的な存在となったSystem Of A Down(システム・オブ・ア・ダウン)は
目が離せない存在です。
そんな、システム・オブ・ア・ダウンが2005年に発表した『Mezmerize』と『Hypnotize』の
連作を紹介します。
| Mezmerize | |
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| Hypnotize | |
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(『B.Y.O.B.』)
システム・オブ・ア・ダウンについて、説明は不要でしょう。
1995年にカルフォルニアで結成された、システム・オブ・ア・ダウン。
メンバー全員が、ロサンゼルスのアルメニア・コミュニティ出身という事実が
彼らにとって、強固なバックボーンになっているのは言うまでもありません。
アルメニア人としてのアイデンティティ=政治・民族的な背景を抜きに
システム・オブ・ア・ダウンを語ることはできません。
彼らの“奇怪”なサウンドも、強烈なメッセージも全ての原点はそこにあります。
脳を揺さぶる強烈なギターリフ。
「寄生虫ヴォーカル」とも称される、サージとダロンのツインヴォーカルは
慟哭と、奇声、そして韻の間を行き来する。
それらを支える、重厚なリズムセクション。
変拍子に次ぐ、変拍子で構成された複雑な楽曲に、非欧州的なメロディライン。
美しくもどこか物悲しいメロディラインに乗せられる歌詞は、時にリリカルに、
時にユーモラスに権力やセレブを痛烈に批判する。
2004年時点で30曲近く作曲し、結果的に2枚の連作として発表する事になった、
『Mezmerize』と『Hypnotize』。
ファーストアルバムの凄まじいまでの切迫感や、記録的なセールスを上げた
セカンドアルバムの持つの強烈さはやや影を潜め、全般的にメロウになってます。
サウンドもダロンのヴォーカルがより前面に出され、
ツインヴォーカルとしての役割を明確にし、システム・オブ・ア・ダウン得意の
変拍子と転調を、より「聴かせる」楽曲へと昇華しています。
それを「ソフトになった」と取るか、「円熟」と受け取るかを比べるならば、あきらかに後者です。
むしろ、近年のロックアルバムの中では比類なき完成度を誇っています。
非欧州的なメロディラインを強調いた、キャッチーな『Mezmerize』。
そして、『Mezmerize』をギターロックとして、よりリリックに仕上げた『Hypnotize』。
それぞれ、評価は分かれる所ですが、是非2枚まとめて聴くべきです。
エモーショナルで、エッジの利いた「S.O.A.D」ワールドを満喫できます。
周知の通り、アルメニアはかつてソビエト連邦を構成していた国家の一つ。
歴史的にも、キリスト教圏とイスラム圏の狭間として、オスマン・トルコやロシアなどの
大国の脅威に晒されて来ました。
かつてのアルメニア人虐殺問題や、ソビエト体制化での迫害。
そして今だ解決の糸口の見えないアゼルバイジャンやトルコとの対立など、
多くの歴史・民族的な問題を抱えた国家です。
繰り返しますが、そんな、アルメニア人であることが、システム・オブ・ア・ダウンの
原点になっているのは、まぎれもない事実。
それは、システム・オブ・ア・ダウン自身も認めている事です。
私は、システム・オブ・ア・ダウンこそ、真のマイノリティ・ロックと断言します。
システム・オブ・ア・ダウン以前に、マイノリティ・ロックは存在しないとまで考えてます。
(ロックが“白人”のものと考えるなら、マイノリティのロックなど矛盾した存在になります。)
21世紀は誰が主役なのか?
大国主導の世界が終焉を迎えつつある今、
マイノリティ・辺境こそが時代の主役ではないでしょうか?
思想や経済原理が求心力を失い、
マイノリティをマイノリティたらしめていた原理が意味を失い、
民族や宗教などのプリミティブな人々の結び付きと、
大国のエゴが真っ向からぶつかり合う。
時には、抵抗運動として。時にはテロとして。。。
『Mezmerize』からのシングルヒット『B.Y.O.B.』の中で彼らは歌います。
“なぜ権力者たち自身が戦わないのか?
なぜいつも貧しい者たちばかりが送り込まれるのか? ”と。。。
システム・オブ・ア・ダウンの、サウンドは今の時代をアイロニカルにそして、
リアルに反映しているではないでしょうか?
果たして、そのサウンドの先にあるのは、さらなる混沌か、それとも希望の光か。。。
活動停止状態のシステム・オブ・ア・ダウン。
メンバーは独自活動を開始。
しかし、メンバーは長期休暇後、システム・オブ・ア・ダウンとしての
活動再開を示唆しています。
「真のマイノリティ・ロック」が、今の時代に突き付ける回答とは何か?
再結成も含め、今後の動向に目が離せないバンドです。。



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サージ・・・大丈夫?
Soad
