とにかくスゴイ映画でした。
観終わった後の脱力感がハンパじゃない。。。
今回このレビューを書くために、再びDVDを借りて観たのですが、
やはり、観終わった後は下半身の力が抜けまくりです。
というわけで、今日は趣向を変えて、映画レビューをします。
しかも、今更のレビュー、メル・ギブソン監督の『アポカリプト』です。
| アポカリプト | |
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良い映画、スゴイ映画というのは、観た後、必ず誰かに薦めたくなってしまいます。
この『アポカリプト』もそんな映画の一つ。
勿論、観た後スグ周りの人に薦めまくりました。
その人の好き嫌いに関係なく。
ちなみに、スゴイ映画で、尚且つ周りに薦めまくった『アポカリプト』ですが
決して万人に薦められる映画ではありません。
痛いの、グロイの、怖いのが苦手な人にはゼッタイオススメできません。
『アポカリプト』は俳優・映画監督であるメル・ギブソンが
イエス・キリスト最後の12時間を描いて全世界に衝撃を与えた『パッション』に
続きメガフォンとった作品。2006年公開。
『ブレイブ・ハート』はそこそこ楽しめた。映画監督として未成熟な部分も
ありながらも、将来に対する期待が持てる作品でした。
でも、『パッション』は観れなかった。
断っておきますが、私は「痛い、グロイ、怖い」映画は苦手です。
もう一つ言えば、敢えて生々しい映像を用意して
問題を定義するスタンスがどうも受け入れ難ったというのもあります。
しかし、この『アポカリプト』は最後まで観れてしまった。
そして、観終わった後、言いようのない清々しさと、感動に包まれました。
舞台はスペインの侵略直前のユカタン半島。
主人公ジャガー・パウとその部族の仲間たちは、森でバクを追い日々の
恵みに感謝する、平和な日々を過ごしていました。
しかし、そんな平和も突如襲って来た、マヤ帝国の傭兵たちによって破られます。
炎に焼かれる村、引き裂かれる家族。
ジャガー・パウ含め、生き残った者は奴隷として、マヤ帝国連れ去られます。
そして、たどり着いたマヤ帝国では、干ばつを鎮める
生贄の儀式が執り行われていました。
ピラミッドの頂上から転がり落ちる生首。
取り出されたばかりの脈打つ心臓を掲げ、歓喜の声を上げるマヤ帝国の民。
次々と首を切られ、心臓を取り出される仲間たち。
ジャガー・パウの首が落とされるその瞬間、突如襲う皆既日食。
果たして、ジャガー・パウの運命は。。。
『アポカリプト』を観てない人の為にこれ以上のネタバレは避けますが。
この作品は、大きく2部構成になっていて、主人公たちがマヤ文明に
連れ去れるまでを残酷かつ凄惨に描いた前半。
そして、主人公とマヤ傭兵の息の詰まるチェイスを、
迫力のアクションで描いた後半に分かれます。
無名のネイティブアメリカンを起用した出演陣。
台詞は全てマヤ語。
緻密に再現された、ピラミッドやマヤの建築物。
CGを極力排除し、最新の高感度デジタルカメラを駆使して撮影したアクション。
森を失踪するシーンも、滝を飛び降りるシーンも生身。
さらに、ジャガーなどの猛獣も本物を使用。
12世紀のマヤ文明とジャングルを再現するために、
執拗なまでのこだわりで創り上げられた映像にただ圧倒されます。
(マヤ文明現について、史実との相違を批判する声もありますが。)
そして、この映画はひたすらに痛くてコワイ!
体を串刺しにする棘、飛び跳ねる首、人の顔を食いちぎる猛獣。
思わず目を覆いたくなるシーンの連続。
そんな中を主人公はひたすら「生」に向かって疾走します。
メル・ギブソンはこの映画で「原始的な恐怖は痛み」であると語り、
さらには、「頭ではなく本能に訴える映画を造りたかった」と語ってます。
ある日突然、未知の文明によって蹂躙される恐怖。
恵みを与えるはずが、突如、牙を剥く自然。
それら、原始の恐怖を乗り越え、たどり着く「生」の美しさは観るものに
言葉にできない感動を与えます。
事実、クライマックスの「新たな生命誕生」のシーンは古今東西これほどまでに
「生」の喜びを見事に表現したシーンないほどです。
そして、「アポカリプト」=「黙示録」という言葉通り、
深遠な含みで終わるラストシーン。
とある文明を滅ぼした「未知」の文明がさらなる「未知」によって
滅ぼされるという事実・・・
感動も、恐怖も、興奮も、口当たり良く描いた映画が多い中
『アポカリプト』の、ひたすらに人間の本能や生理に訴える表現の
生々しさは、ただ「スゴイ」としか言いようがありません。
その生々しさを乗り越え、最後まで観ることができたなら
深遠なテーマと、生きている事の素晴らしさを体感することができる映画。
体の底から感動できる映画です。



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