- 2008年8月27日 20:06
- Rhythm and Blues・Soul | レヴュー | 音楽レビュー
ひたすらカッコイイ!
そんな言葉しか出てこない。
今日紹介するのは、Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)の
『Superfly(スーパー・フライ)』。
| Superfly (1972 Film) | |
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(Curtis Mayfield - Superfly Live)
このアルバムは、1972年に公開された映画『Superfly』の
サントラアルバムです。
(Original Superfly Trailer)
映画『Superfly』に関する情報が少なく、私自身も
「もしかりたら、幼いころ観てるかも」といった程度の
認識しかもってないので、情報の正確さに自信が持てませんが、
製作スタッフから、キャストにいたるまで、アフリカ系アメリカ人で占められた、
ブラックシネマの始祖として、半ば伝説化された作品です。
その、サントラを当時、R&B界の旗手であった、Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールドが
手がけたが、このアルバム『Superfly』。
単なるサントラアルバムではなく、超一級のソウル・R&B作品として、
後世に語り継がれる傑作です。
カーティス・メイフィールドは、1942年アメリカシカゴ生まれ。
後に、シカゴ派と呼ばれるスタイルを確立し、
ソウル、R&B、ファンクなどのブラックミュージックに
絶大な影響を与えます。
1990年代に入ると、ヒップ・ホップ・ミュージシャンの
サンプリングに利用されるなど、ポップ・ミュージック全般に
与えた影響は計り知れません。
日本でも、山下達郎をはじめ、多くのミュージシャンに影響を与えてます。
そう、昨年デビューしたSuperflyのユニット名は、このアルバムを
由来としているのです。
さて、そのソウル・R&Bの金字塔的作品である、この『Superfly』。
オープニングを飾る『Little Child Runnin' Wild』から、
リスナーをその世界にグイグイと引き込んでいきます。
サントラらしく、ヴォーカルナンバーだけでなく、インストゥルメンタルナンバーもあり、
どれもカーティス・メイフィールドらしい、端正で緻密なナンバー揃い。
それでいてブラックミュージックらしい、下半身にグっとくるいなたさに溢れてます。
クールで筋肉質なファンクから、美しくメロウな楽曲にいたるまで。
どれも、珠玉の名曲ばかり。
まさしく、聴くものを物語に誘うかのようです。
そのサウンドはスリリングでタイト。
絶妙なフォーンセクションとストリングスが心地よい緊張感を与え、
ラテンのエッセンスが、最高のアクセントとなってます。
その背景となるテーマは、映画『Superfly』のテーマでもある、
当時のアフリカ系アメリカ人が抱えていた、矛盾や苦悩といった社会的問題となるの
ですが、それでいながら、陰鬱さを感じさせることもなく、むしろ清々しさすら感じさせます。
難しい理屈ぬきに、一言で表すなら、「カッコイイ!!」
常にソウル・R&Bの第一線で活躍した、カーティス・メイフィールドですが、
1990年、ライブ中の照明落下事故により、車椅子での生活を余儀なくされます。
長い闘病生活を経て、1996年に普遍的な愛を説いた名作
『New World Order』を発表し、復活を遂げますが、
残念ながら、その3年後の1999年に帰らぬ人となります。
しかしながら、この『Superfly』をはじめ、カーティス・メイフィールドが
ポップ・ミュージックに残した、奇蹟は永遠に語り継がれていく事でしょう。
ただ、ひたすらカッコイイ『Superfly』。
ソウル・R&B入門としてもオススメのアルバムです。




