- 2008年7月23日 9:30 PM
- Bossa Nova | レヴュー | 音楽レビュー
一応、『ヘヴィ・ロックからジャズ~ボサノバまで』というこのブログのうたい文句。
嘘偽りがないことを証明すべく、ボサノバのレビューをしようかと思うのですが、
正直言って、ボサノバは私もまだ初心者です。
奥が深いんですよ~。情報が少ないんですよ~。詳しい人も周りにいないんですよ~。
そんな中、最初に選んだのが、Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)の
『Inedito(イネーヂド)』
| Inedito | |
![]() |
Antonio Carlos Jobim
Milan 2005-10-04 おすすめ平均 |
アントニオ・カルロス・ジョビンは、ボサノバ代表的なアーティスト。
ボサノバというジャンルを作り上げたしたアーティストであると同時に、ブラジルの国民的な
音楽家といえるでしょう。
彼の名を知らなくても、名曲『イパネマの娘』はあまりにも有名です。
色々なところで、色々なアーティストがカヴァーしているので、もしかしたら、
オリジナルによりも、そちらを聞いたことがある人の方が多いかもしれません。
かくいう私もその通りです。
この『Inedito』は、60歳になったアントニオ・カルロス・ジョビンが、彼にとって
最高のスタッフを集め、彼の思うままに、作った2枚組のアルバム。
当初は販売予定のなかったものを、彼の死の翌年・1995年に発売されました。
私がこのアルバムをボサノバの1回目のレビューにもってきたのは、初期のアルバムや
1960年代のボサノバブームの頃に発表されたアルバムに比べ、音源の質よさやアレンジが
現代的で聞きやすいという事もありますが、やはりアントニオ・カルロス・ジョビンのもつ
グローバル感というか壮大さが最高潮に達したアルバムと言えるからです。
『イパネマの娘』の例を挙げるまでもなく、アントニオ・カルロス・ジョビンという
アーティストは20世紀の音楽に絶大な影響を与えました。
その背景にあるのは、アントニオ・カルロス・ジョビンがもつ不偏的な人類・世界への
愛なのでしょう。
といっても、このアルバムには気負いなど、全く感じられません。
彼の妻や娘がヴォーカルで参加している通り(またこのヴォーカルが素晴らしい!)
彼のファミリーアルバムとして、家族やスタッフに対するカッコイイまでの優しさで
あふれています。
老境に達した、アントニオ・カルロス・ジョビンが伝えたかった愛のメッセージ。
このアルバムは、限りないまでの優しさと慈愛に満ちています。
眩しくも温かい日の光。優しく頬をなでる風。そんな日向のイメージ。
ボサノバは、ある種桃源郷的なイメージで語られますが、このアルバムは
そんな小難しい理屈抜きで、聴く人を穏やかな気持ちするでしょう。
世界の人に愛と安らぎを――。
そんな気持ちにさせてくれるアルバムです。
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- 『Inedito』Antonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン):初めてのボサノバに最適? - *Marquee Moon より

